帰り路



学校の帰り道
あのコの隣を歩くその背中見つめてた

あのコのような照れた笑顔で
私もアナタと話したかった

叶わぬ想いを胸にしまって
今日もおどけた言葉と笑顔を向ける

一人で歩く帰り道
見上げた星空に呟くのは、ただ

「どうかキミがしあわせに……」




休み時間の教室
あのコと話してる横顔を眺めてた

視線の先のはにかんだ笑顔で
私に話しかけてほしかった

届かぬ想いを胸にしまって
今日も呆れたカオと言葉をもらう

授業の合間の窓の外
広がる青空に呟くのは、そう

「きっといつか私にも……」




望むモノとは違うけど
これが私たちのカタチで
それがきっとずっとしあわせだと

気付けば

あたたかな思いを胸に抱いて、今日も



前を歩く二人の背中を見つめてる